Aika Felt Works Blog:私がつくっているもの
2013-06-17T16:49:18+09:00
aikafeltworks
浦田愛香 フェルトワーク from Finland
Excite Blog
商品を製作中!送料無料キャンペーンのご利用、ありがとうございました!
http://aikafelt.exblog.jp/20606370/
2013-06-17T16:40:00+09:00
2013-06-17T16:49:18+09:00
2013-06-17T16:40:10+09:00
aikafeltworks
私がつくっているもの
先週土曜日をもって、初の試みであった、送料無料キャンペーンを終了しました!初めてニュースレターを作成し、以前ウェブショップをご利用いただいたお客様を中心に、直接ご案内をお送りし、多くのご注文をいただきました。本当にありがとうございました!
写真は今回ご注文いただいた、R.I.さんのために製作中の、白のクロスボックス。丁寧に作っています。コテージバッグやコースターをご注文いただいた皆さんも、到着を楽しみにお待ちくださいね!
。。。。。
ニュースレターの配信は、私にとってとても勇気のいることでした。というのも、皆さんのメールボックスはもうすでに満杯でしょう?知らない会社からどんどん届く、スパムメールを削除するのに頭を痛める方も多いはず。私にとって「ニュースレター」とはほとんど迷惑なもの、という認識でした。
ですが、いろんなところで書かれているものを読むと、ニュースレターに始まりフェイスブックなどのSNSは、お客様とコミュニケーションをするためのツールであり、メガフォンのように一方的に宣伝するためのものではない、とあります。メールであれば特に、返信するだけで、フェイスブックなどのように他の人に開示されることなく、直接気軽にコミュニケーションをとることができる‥ そう気付いたとき、これはやってみるべきだ、と思いました。私にとって、お客様のことを知ること、お客様の声をお聞きすることは、商品を作る上で大事だということ以上に、仕事を続ける励みになるからです。
そこで、最も大事なのは内容。私の気持ちの押し売りにはならないように、読者のみなさまに、迷惑にならず、むしろ楽しみに配信を待っていただけるような内容とはどんなものか。それ自体お聞きしたいのですが(笑)、まずは足りない頭でいろいろ考えています。それぞれの記事はこのブログにも載せるのですが、お得な情報などを確実に受け取りたい方は、ぜひニュースレター配信のご登録をこちらからお願いします。
7月1日から日本へ旅立ちます。ほぼ10年ぶりの『日本の夏』が楽しみです!
]]>
不安から導かれるもの
http://aikafelt.exblog.jp/18763905/
2012-08-02T05:16:32+09:00
2012-08-02T05:16:14+09:00
2012-08-02T05:16:14+09:00
aikafeltworks
私がつくっているもの
冬の間、写真をたくさん撮って記事をアップしていたのですが、雪解けの季節になると、カメラを向けたくなるような景色が段々減る日々で、ブログからも遠ざかっていました。その後、大阪の実家から私の両親がロヴァニエミに来て、1年ぶりくらいにお仕事を10日ちょっとお休みし、その後も思い切ってお仕事から遠ざかり、今まではやりたくても仕事を優先させて、手を出さずに我慢していた、洋裁に一ヶ月半ほど時間を費やしていました。本当は、来る秋冬シーズンのために、製品を作りためなければならなかったのだけど。
試験前とか締め切り前とか、時間が無いときに限って、全然違うことへのやる気がムクムクと出てくるのは、なんでなんでしょうね。子育てと、その隙間にやる仕事とで、いっぱいいっぱいの毎日から、ファッションデザインの勉強をしたいなぁという思いの炎が、チリチリと燃え始めていました。
私はフェルトを使ってモノを作っていますが、学校で勉強したのはインテリアや家具のデザインで、パターン作りの基礎的なことなどは学んでいません。手探りで、『こんなやり方でいいのかなぁ』と思いながら、紙にハサミを入れたり、それをミシンで縫ったりほどいたりして、だんだん自分のイメージに近づけていきながら、スリッパやバッグをデザインしてきました。
こんなやり方でいいのかなぁ、という不安はずっと根底にあって、例えばスリッパのパーツを切り出す、クッキーの型のような『抜き型』を制作すれば、ハサミで切るよりずっと仕事も早くて、美しい断面も得られるのに、なかなか制作に踏み切れなかったのは、『間違ったやり方をしているかもしれない』という自信のなさが原因だったように思います。
でも子供ができて、その上でどうやって仕事を続け、しかもそれをどうやって成長させることができるだろうか、と考えるとき、いままでのやり方では立ち行かないのは明らかで、ひとつハードルを越える必要がありました。
そうして、エイヤっと発注した金型が出来上がってきました。私がひいた図面から職人さんが作ったらしい、金型を作るための型紙も一緒に送られてきました。何かのパッケージの厚紙を再利用して作られた型紙。ところどころ油がしみていたり、焦げたりしていて、溶接している工場の音や匂いに包まれるような錯覚に陥ります。
刃先を痛めないよう、そうっと触る。きれいだな、と思う。ものをつくるための道具って、もしかしたら、それから完成した製品よりも美しいのかもしれない。
不安なまま、作った金型。それから切り出したフェルトのパーツで、今までよりももっとシャープなカッティングラインのスリッパやお散歩バッグを縫い始めています。
ファッションデザインで学びたいのはパターンの製作法ですが、服自体も、とても面白い。
私は、大学では建築を少しだけかじり、仕事では家具の図面をひいていました。どちらも、自立し、重力や揺れがかかっても倒れない強度や構造が必要なもの。
でも、服って違う。体が中に入るから、自立する必要がなく、要するに表面だけを考えるわけで、着心地、保温性や伸縮性など、建築や家具とはまた違った方向で解決しなければならない問題があるけれど、そのデザインはとても自由な気がする。それに、全ての服が、全くの2次元から生まれるというのも興味深い‥あ、原毛から作るフェルトは3次元でいきなり作れますよね (笑)。
考えてみれば、私には図面をかくソフトがあり、ミシンがあり、仕事場がある。目の前には学費が無料の大学があり、服飾デザイン科がある。あぁ~!勉強したい!!
‥でも時間的に無理。そして今私にできることは、まず本を読んで勉強すること。
大阪からやって来た両親に運んでもらった本の中で、
中道友子さんの、『パターンマジック』、『パターンマジック〈vol.2〉』、『パターンマジック 伸縮素材』
は素晴らしい!技術的に高度なので、実際にパターンを作ってみるには私に知識も経験もたりないため、まずは別の本の、型紙つきのシンプルなものから取り組んで、今6着目を仕立てています。体型に合うように型紙補正をしては縫って、ほどいて、が楽しくて止まりません。本業のフェルト制作に成果が表れるのはいつの日か。。。]]>
ハンドメイドのフェルトコースター
http://aikafelt.exblog.jp/18261928/
2012-05-09T02:00:00+09:00
2013-04-22T17:43:08+09:00
2012-05-09T01:45:00+09:00
aikafeltworks
私がつくっているもの
Aika Felt Works が制作する、ハンドメイドのフェルトコースター。ウールの原毛を層にし、一番上をウールのレースで覆ってフェルト化していく、その過程をご紹介します。
このコースターを作り始めたのは2006年だったかな‥。手作りフェルトの製品はルームシューズ、バッグ、スカーフ、クロスボックスといろいろ作りましたが、今も作り続けることができている、オールハンドメイドでは唯一のアイテムです。
こちらからご購入いただけます。]]>
お客様からのお手紙
http://aikafelt.exblog.jp/13708032/
2010-08-04T20:41:00+09:00
2013-04-22T17:46:48+09:00
2010-08-04T20:41:35+09:00
aikafeltworks
私がつくっているもの
日本では猛暑が続いているとのことですが、皆さん体調くずされていませんか?ロバニエミは暑かったり寒かったりで、ええ、夏でも寒かったりするんです、曇ったり雨だったりすると。。今日も半袖では震えてしまうようなお天気です。
さて、久しぶりの更新、今日はお客様からいただいた嬉しいお手紙をご紹介します。
『グッと!地球便』フィンランド編が放送され、関西圏を中心にメッセージをいただいたり、ウェブショップからもたくさんのご注文をいただきました。ありがとうございます!その時いただいたご注文の品々は海を越えて日本のお客様の手元に届き、その中で須磨にお住まいのお客様から、写真とお手紙をいただきました。
オリーブ色の小さなクロス型のフェルトボックスをご注文いただく時、クリスマスのオーナメントを飾りたいです、とメッセージをいただいて、あ、そんな使い方もあるんだぁ~、素敵!と感心していた私。なんと、そのお客様がオーナメントを入れたお写真をエアメールで送ってくださったのです!
写真の、薄く切った木でできた星型のオーナメントは、ドイツ製なのだそう。自然の素材でこんな素敵な飾りが作れるなんてすごい!自然素材のオーナメントといえば、フィンランドには昔からクリスマス時期に飾られるヒンメリと呼ばれる、ワラで作られた、それはそれは繊細なモビールがあるのですが、それとはまた違う味わいの、素敵なオーナメントですね。ヒンメリには、もっと小さな、クリスマスツリーに飾れる大きさの、人形やヤギの形をしたものもあり(ちょっとワラ人形をイメージさせて日本人にはやや不気味?)夫家族のクリスマスツリーボックスにはこれらのデコレーションが今も大切に保存されています。
季節はずれで申し訳ないですね(笑)お客様も、窓からは夏真っ盛りの須磨海岸が見えます、と書いておられました。存分に夏を楽しんで、来る冬をお待ちください。
それからこのカードは、お客様が同封してくださったもので、KOBEARのポストカード。お客様がファンなのだそうで、これを見たうちの夫は即反応、『ナニコレー!』と笑っておりました。日本のキャラクターって、本当にかわいいなぁ。。フィンランドに来られたら、一度キャラクターグッズを注意して見てみてください。日本のレベルの高さが一目瞭然です。
そうそう、熊といえば、一昨日、ラジオから聞こえてきたニュース。ロバニエミはサンタのいる街として有名ですが、そのサンタが住むサンタ村周辺で熊の目撃証言が!!ラジオでは注意を促していたのですが、それを聞いた地元住民は、一目見たいと逆に現場に群がってしまったそう(笑)。やっぱりか。。
この仕事をしていて、一番の楽しみはこのようなお客様との直接のコミュニケーションです。お客様の住まい方やお人柄がうかがえたり、優しいお言葉をいただいたりすると、ガンバラナ!と元気がでます。須磨のMさん、わざわざ本当にありがとうございました!!
]]>
フィンランドのハンドクラフト at kirpputori
http://aikafelt.exblog.jp/12259510/
2009-11-04T05:27:00+09:00
2011-04-14T22:41:17+09:00
2009-11-04T05:27:43+09:00
aikafeltworks
私がつくっているもの
キルップトリさんではこの秋、フィンランドのハンドクラフトを集めたイベントを開催されます。木のもの、フェルトのもの、陶器、ハンドプリントなどなど、じっくり手作りで作られた作品が並びます。Aika Felt Worksの手作りフェルトも置いてくださいます。
店長さんはわざわざこの招待状をロバニエミまでお送りくださいました。すごく素敵なカードで、マツボックリは精密な線画で描かれ、文字の部分はエンボス加工でプリントされていて、指先で触れると凹凸が感じられ、「手」がテーマのこのイベントに本当にぴったり。店長さんの気持ちが伝わります。
せっかくのイベントなので、キルップトリさんでしかお求めいただけない、オリジナル商品を出したいなと思い、新しいデザインを作ってみました。
ウールの細い糸で編まれたレースをメリノウールでフェルト化したコースターがあるのですが、そのファミリーの鍋しき・鍋つかみです。円い形にしてはどう?と店長さんのご意見をいただいて、試作を作りました。最初の試作では写真のように、革製のひもを、本体に穴を開けてつけていたのですが、店長さんの「手作りの作品に穴を開けてしまうのはちょっと。。」とのご意見をいただき(笑 心優しい店長さん)、本作ではひもはなし。これを自宅で使ってみて、使い勝手、手触りやサイズも良く上々でしたが、意外にも台所にこれを掛けられるスペースってなかなかないと気付きました(直径約21センチ)。なるほど、引き出しにいれて収納する方が一般的かも。。
色はオリーブグリーンとパープルの二色。パープルのコースターはこんな感じです。写真ではパープルがややピンクに見えますが。。実際はもう少し落ち着いた色です。 これらのほかにも、ウィンターバッグ(ここで紹介しています)などの一点ものバッグもございます。
フェルトものの他にも、白樺のカゴや木のジュエリーもあるそうで、私もできるなら見に行きたい!です。まだ一度もキルップトリさんを訪れたことのない方は、ぜひぜひこの機会にお立ち寄りください。フィンランドの空気を感じていただけると思います。
11月9日(月)から23日(月)まで、日曜定休です。お楽しみに!]]>
コテージバッグについて。。Wa Connectionさんからのリンク
http://aikafelt.exblog.jp/12058817/
2009-10-03T21:03:00+09:00
2011-04-14T22:41:17+09:00
2009-10-03T21:03:39+09:00
aikafeltworks
私がつくっているもの
左のバッグはコテージバッグといって、長い休暇をサマーコテージで過ごす、フィンランドに根ざす文化を背景にデザインしたものです。車での移動を前提に、衣類や食料をどさっと入れて持ち運べて、型崩れせず自立していてくれるバッグにしたい。。 ということで、3.5ミリ厚の丈夫なフェルトで作っています。
このバッグを購入してくださった、フィンランド在住で、日本とフィンランドの間をつなげる会社「Wa Connection」を運営していらっしゃるtakakoさんが、ご自身のブログでこのバッグに関する記事を書いてくださいました。記事はこちらです。takakoさん、ありがとうございました!!
takakoさんは二人の男の子のお母様なのですが、旦那様とお二人で設立されたその会社で、お仕事をとても精力的になさっていて、フィンランドに関する本、「住んでみて分かった本当のフィンランド」(グラフ社)も出版されているんですよ。詳しくはこちらを。すごいでしょ?Takakoさんのブログを拝見する度、あかんあかん、私もがんばらんと、、と思うのです。
このコテージバッグ、この秋、東京のキルップトリさんで販売されます。販売日はまた日にちが迫ってきましたらお知らせしますね。
takakoさん、お忙しい中、本当にありがとうございました!
おまけ
フィンランドでも、irokooさんがOsampoBagの記事を書いてくださいました。記事はこちらです。フィンランド語ができる方はぜひ読んでみてくださいね。]]>
新作ご紹介 お散歩バッグ
http://aikafelt.exblog.jp/11997674/
2009-09-24T17:38:00+09:00
2013-04-22T18:07:43+09:00
2009-09-24T17:37:53+09:00
aikafeltworks
私がつくっているもの
Aika Felt Works、新作のご紹介です。今月8日から11日、東京インターナショナルギフトショーで(有)イノップさんのブースにて展示された、『お散歩バッグ』です。
お財布、ケイタイ、ハンカチや鍵が入る、場所をとらないシンプルなバッグ。旅行のサブバッグとしてや、オフィスで外出する時などに使えるようデザインしました。本好きさんのために、文庫本もすっぽり入る大きさです。3ミリ厚の丈夫なウール100%のフェルトを使用しています。 底の部分がマチになっていて、ひろげると自立してくれます。
このバッグは、昨年東京のキルップトリさんで、マイノアデザインの秋のイベントをさせて頂いた時に、オープニングに来てくださった若い男性のお客様の一言が制作のきっかけになりました。ワインキャリアーバッグというのが私の製品にあるのですが、それをご覧になって、こんな手提げバッグがあればいいのに、とご提案いただいたんです。同じ時期にイノップさんからも、バス旅行なんかの休憩でちょっと降りるときに、貴重品だけ入れて出れるような小さなバッグを作ってみては、というお声もかけていただいていて、作ることにしました。
文庫本が入る大きさにしたのは、実は私自身のため(笑)。ここロバニエミに住む日本人はディープな読書家が多く、それぞれの本を持ち寄ったら、小さな図書館なみの量になるのでは、と思います。私はいつも借りてばかりいるのですが、本は私の大事な生活の一部です。いつも一緒にいたいので、文庫本が入るサイズというのははずせませんでした。でも最初の試作は夫の大きな手では使用不能、持ち手の長さや幅を変えたり、ちょっとずつ寸法を決めていきました。
出来上がった最初の試作を家に持ち帰った時、デザインのあまりのシンプルさに、夫に『冗談みたい』と言われ、軽く傷ついたのですが(笑)、まさに、超シンプルです。何かプリントした方がいいかな、とか、バッジをつけてみたら、とか、いろいろ考えたのですが、どれも私のエゴのような気がして却下。できるだけ私の“あく”がでないように、フェルトの素材を持ち歩いてもらうんだ、という気持ちでこのデザインを通しました。フェルトは使っているうちに毛玉がでたり、ちょっとヨレッとしたり、味がでてきます。年月に寄り添う変化を、手触りも楽しんでいただきながら使ってもらえたら。。 それが私の一番望むことです。
色はベーシックなナチュラルグレー、アップルグリーンと、もう一つ、手触りが他の二つと違う、ざっくりした風合いのライトブラウンです。写真がそのライトブラウンなのですが、ウールの繊維が太くて短い白い色のものや、わら?のような植物が混じっていたりして、ちょっとチクチクもします。また、繊維がわりと落ちて、服にくっついてしまったりもするので、この色を使うかどうか散々迷って、使って試してみました。毛落ちは多少ありますが、最初に掃除機で吸い込んでやると(笑)ましになり、使っているうちに段々気にならなくなるようです。私がこの個性的なフェルトを気に入ってしまって、ちょっと難ありなのですが、使うことにしました。面白いテクスチャーです。試してみてください。
工業用フェルトは色によって、またメーカーによって同じ3ミリでも微妙に硬さや厚みが違います。アップルグリーンは恐らく3ミリよりは分厚くて、かなり丈夫。これが縫製の時に顕著にあらわれて、ミシン針が折れる折れる(泣)一番分厚い部分は12ミリですから。作業品質が命の超シンプルバッグの制作は、カッティングは一回きりのチャンスの書道のようですし、気が張って夕方にはへとへと。修行です。
ギフトショーが終わって、いくつかのショップさんからオーダーをいただき、一昨日、日本へ向けて発送しました。お店の情報は後日、販売間近にお知らせします。]]>
東京インターナショナルギフトショーに出展します
http://aikafelt.exblog.jp/11825322/
2009-08-29T18:11:00+09:00
2013-04-22T18:09:16+09:00
2009-08-29T18:11:54+09:00
aikafeltworks
私がつくっているもの
※※無事終了いたしました。沢山の方においでいただき、本当にありがとうございます!
これからもどうぞよろしくお願いします。(9月16日追記)※※
スタンドは西3056。
(有)イノップさんのスタンドです。今回展示する作品はイノップさんの発案やアドバイスをいただきつつ完成させたもので、日本での販売もお願いして二人三脚でやっていきます。
写真は展示予定の作品、『フォールディングバッグ』。折りたたみが可能な大型バッグ、兼収納ボックスで、縦30、横30、高さ30センチのキューブ型。ひっくり返して折りたたむという方法は、裏表がないフェルト生地ならではのアイデアです。パッケージにはその折りたたみ方、広げ方のイラストをシルク印刷しました。 もともとは赤ちゃんの細々したおもちゃ類を収納できるバスケットを作りたい、というところからスタートしたこのバッグ。柔らかいフェルトのしっかりした入れ物で、さらにバッグとしても使えたら、またフィンランドから日本への輸送を考えて小さく折りたためるもの、などなどの条件で少しずつ形になって行きました。この『折りたたみができる』というのは体積を小さくして輸送コストを下げる、つまりは省エネを目指しているのですが、これは使用しないときは省スペース、というユーザーの使い勝手にも貢献してくれます。写真は折りたたんだ状態。高さは6センチほどになります。 ドイツで生産された3ミリ厚の100%ウールで作られた丈夫なバッグ、色はグレーとアップルグリーンの二色、Made in Finland、手作業で作られた自信作です。 一番分厚い部分は1センチ程にもなるので、私の工業用ミシンでも縫製が大変で作り方に試行錯誤。何本もミシン針を折ってはさらに太いものを注文し、額に汗しての格闘でした。針が折れた時って、時間が止まるんですよね。 ゲッ と思って、前にも後ろにも進めず、しばらく固まります(笑) 分厚いフェルトを使うのは結構大変なんです。
さらにもう一つ、シンプルで小さなバッグ、『お散歩バッグ』も展示します。どんなバッグかは会場でのお楽しみ。このバッグは今回の新作です。
さらにさらに。
The Helsinki Exhibition and Convention Centreで9月9日(水)から5日間にわたって行われるHabitare '09にも上記の新作を含む多くの商品を展示します。
スタンドは2c41で、Rovaniemen Kehitys Oyによる『Rovaniemi Shop』に参加します。こちらは一般の方も入場できる時間帯があり、即売もしますので、ヘルシンキにお立ち寄りの方は、大型フェアでのショッピングを楽しまれるのも一案です。
二つのフェアは同時期なので、締め切りが重なりじたばたしています。もちろん今日もこれからお仕事です。一息ついたら、美味しいビールを飲みたいなぁ。。
二つのフェア、関係者の方々、どうぞご来訪ください。
フォールディングバッグはAika Felt Works Webshop からご購入いただけます。]]>
クロスボックスのタグデザイン
http://aikafelt.exblog.jp/6381249/
2007-01-24T09:17:00+09:00
2013-04-22T18:11:33+09:00
2007-01-24T09:17:55+09:00
aikafeltworks
私がつくっているもの
名古屋でこのクロスボックスの販売をしていただいている方から、『お客さんが、これをどう使っていいのかわからないようで、使い方を説明して納得して下さると、買っていただける』とお聞きし、それでは目で見て用途がすぐわかるように、タグを作りましょう ということになった。フィンランド産のウールを使って手作りで作られたクロスボックスは、アクセサリーや時計、鍵入れとして使っていただけるようにデザインしている。今日はこのタグのデザインで一日が終わった。 リング状のタグは、表に名前と鍵の写真をいれ、内側 下にアクセサリー類の写真を配している。これで用途が何かわかる‥‥はず?タグの制作では、何度もプリントし、微調整を繰り返した。
鍵の写真をどうしようか迷っていたとき、この鍵があることを思い出した。
思い出の鍵だ。
2001年に、ラップランド大学のインダストリアルデザイン科に私の留学が決まった年、そこには交換留学生としてチェコやフランス、ドイツからも留学生が来ていた。私は28歳で、彼らはまだ20歳そこそこ、一旦社会人になっていた私と比べると彼らはとても若い。その中で、私のほとんどできない英語を使って彼らに加わっていくのには時間がかかった。
友達の作り方がわからない。日本で仕事をしていると、忙しくて、会社にだけいるようになり、友達がいなくても時間を過ごして、生きていけるようになっていた。というのは言い訳だ。昔からかいつからか、私は自分から友達の家を訪ねたり誘ったりすることをしない。本当は寂しくても。
日本にいるのと同じように、私はラップランド大学でも一人残って、とても長い時間制作をした。それが楽しかったし、誰かといるより自分らしくいられた。そんな夜に、Petrが一人で教室に現れた。
Petrはチェコ人で、背が高いアル・パチーノみたいだ(もちろん若い頃の)。彼は美術教育の学生だけど、留学中のラップランド大学では、興味があればインダストリアルデザインの授業も取っていた。昼にパッケージデザインの授業があり、そのグループ課題のために、やりたいことがあって来たという。いつも他の留学生とふざけあってる彼が、夜に一人で作業のために現れて、私は少しあせってしまった。
私達は何か話したろうか。覚えていない。彼にはデザインに関する技術や知識はほとんどなかったから、グループでの作業は多少なりともきついものがあったはずだ。彼に使えるソフトウェアも限られている。彼はその夜、彼にできること、筆を使って∞のマークを紙に山ほど描いていた。
帰り支度をして、帰ろうとしたPetrが足をとめて、あとで僕の部屋にこないか、他にYohannも来るし、夕食をご馳走するよ、と声をかけてくれた。正直、私は彼の英語が半分くらい理解できなかったし、その頃はまだ英語で話しかけられたとたん身体がすくんでしまっていたから、どう返事をしたものか、パニックになってしまった。私はWhy?と聞き返していた。彼はWhy? I don't know!と困った顔をした。そりゃそうだ。せっかくの好意を。
私達留学生は、大学から離れた森の入り口にある学生寮に、まとめて詰められていた。一つのフラットに個室4部屋と共同のキッチン、バスルームが2つ。それをフィンランド人の学生も含めて4人でシェアする。多国籍の学生が、国から離れて一つの建物で集団生活をするというのは、考えるだけでも楽しいが、そのころの私はひたすら臆病で、自分のフラットの友人との交流くらいしかなかったから、他の部屋がどんな感じなのか全然知らなかった。
私が彼の部屋にお邪魔した時、Petrはカーテンをはずしてそれをテーブルにかけ、小さな魚をたくさん、カレーペーストで何やかやした料理をオーブンから取り出した。Yohannはすでにテーブルについて、そのカーテンテーブルクロスを首元にさしこんで食べる準備ができていた。Yohannはフランス人の男の子で、スケッチを山のように描いてデザインする人だ。私はなんだか緊張して間がもたなかったけど、誘ってくれて、胸のあたりがすごくあったかくなっていた。初めて彼らと一緒に笑った夜だった。
次の日、お礼に、と思って、おにぎりをもってPetrとYohannを訪ねた。ドアが開けられると、彼らの部屋の玄関には靴があふれるほどあって、たくさんの人が集まっていた。
顔がこわばってしまった。私は一人でばかりいたけど、この部屋ではみんなが集まっていて、遊びの計画があったり、食事をみんなで作ったりしていて、それが普通だったんだって、知らなかった。彼らが手招きする。やっぱりいい、と言って帰ろうとしたけど、Yohannが追いかけてくる。臭いのか、僕らの部屋が臭いから入るのが嫌なのか、と訊く。私は笑って、入って行った。独りだと気づくのは、集団にいる時なんだ。
寂しいくせに入っていけない私を知ってか知らずか、Petrはその後、みんなでクラブに行くとか、パーティーがあるとかいう情報があると、一緒に来るかと誘ってくれるようになった。そうして私とPetrとYohannはだんだん3人で行動することが増えていった。私には思いもよらなかったことだけど、彼らは日本に、日本のデザインにすごく興味を持っていて、私とそれについて話すことを心待ちにしていた。私の作るモデルや図面を見て、少し尊敬もしてくれているようだった。
彼らの後をついて歩くのは面白かった。そりに2人3人と折り重なったまま滑り降り、森に向かってジャンプしたり、自転車で雪に向かって飛び込んだり、やれといわれればやってみた。大人になってからもう10年以上体験せず忘れていたスピードとか衝撃の体感。それに彼らの聴く音楽の世界を知るのも新鮮だった。私は変わった。英語ができなくても、他に何か言い訳を考えられたとしても、もう自分を出すのを、怖がらなくなった。どうやって友達をつくるのか、Petrに教わっていたのだった。
彼らの留学期間は終わりに近づいていた。時間を惜しんで、夜通しPetrと話し込む日が続いた。というか、まだ彼の話を聴くので精一杯だったけど。そんな夜のひとつだったと思う。Petrの持つ鍵がかわいくて、そう言うと、あげる、というのだ。彼の通うプラハの、学校のロッカーの鍵か何かだ。開けられなくなる。でも、大丈夫、簡単に開けてもらえるから、といって、その鍵は私のものになった。
Petrが帰国していった。子供の頃、隣のみよちゃんが引っ越しして泣いたときみたいに、滅茶苦茶に泣いたし、いない、という空虚は毎朝私を包んだ。思い切り自転車をこいだり、何かぎりぎりまでやらないと抑えられない、叫びたいような衝動があって、抑えられないこともあった。
彼は本をよく読んでいたけど、彼から届くメールは、積もりたての雪みたいな繊細な文章で、それこそ本を読んでいるようで、私は腹をすかせた犬のように、それらをむさぼり読んだ。魅惑的な引力をもっていた。
今でもやっぱり、自分を出すのは怖い。だけど、Petrや他の子たちとの、体当たりみたいな自分の解放は、私の生き方をずいぶん楽にしてくれた。受け入れてもらえるんだって、知るのに、私はここまで来る必要があったのだ。
連絡が途絶えて、何年になるか。時々、またあの世界を泳ぐことができないかと思う。
鍵を見ながら考えていた。今でも繋がることができるだろうか。
]]>
ドイツから工業用フェルトが届いた!
http://aikafelt.exblog.jp/5514977/
2006-08-19T18:50:00+09:00
2011-04-14T22:42:25+09:00
2006-08-19T18:44:34+09:00
aikafeltworks
私がつくっているもの
それが先週の金曜日無事に届き、早速新しい製品の試作をしています。
写真はワインキャリアーバッグ。使わない時はぺっちゃんこになるデザインで考えています。何かシルクスクリーンでハンドプリントするか、色違いのフェルトを足すか。。。など思案中。やりすぎになりそうでブレーキをかけつつ、じっくりにらめっこしている。
私はフィンランドに住んでいるので、ドイツからの輸入はEU圏内のことで関税はかかりません。でもやってみないとほかにどんな出費があるのかわからないもの。そしていざやってみると、必要経費はいたって明快、事前に聞いた、材料の実費と輸送費以外にはかからないのでした。なんの書類も必要なし。日本で小包を送るのと大差なし。お金を払っても荷物が届かなかったらどうしようと思いましたが、それは半額先払い、荷物到着後残金を払う ということで双方がリスクを負い、信用し、無事に取り引きがすみました。ほっ。
でもフィンランド国内での税金処理(消費税にかんするもの)はもちろんしなければなりません。勉強しな。。。ひとつひとつ、学んで行きます。]]>
初めての輸入
http://aikafelt.exblog.jp/5393317/
2006-08-01T18:16:00+09:00
2011-04-14T22:42:25+09:00
2006-08-01T18:16:09+09:00
aikafeltworks
私がつくっているもの
Aika Felt Worksでは手作業で作るユニークなフェルトの製品と、厚くて丈夫な工業用フェルトを用いて作るシンプルな製品があります。
フィンランド産の工業用フェルトは価格がものすごく高いか、良い価格でも色・質が納得できるものがほとんどなく、唯一見つけた業者さんは縫製作業も請け負ってくれますが仕事が遅く、間違いも多く、思うように進みません。これがずっと頭の痛い問題でした。
迷って、韓国での材料買い付け、生産の可能性を探ってみたり、ドイツの生産業者を探したりして、なんとか自分で生産をコントロールできないかと考えていました。 幸い、韓国にかばんの製造拠点を持つ会社を知っている日本人デザイナーがいらっしゃり、その方の仲介で見積もりなどをとっていただきました。
でも、個人でビジネスをきりもりする方には同様の問題、大量生産と大量販売には資本もビジネスの許容量もついていきません。韓国の場合は材料の買い付けの時点で予算オーバーになってしまいました。
私の場合のように、オリジナルのデザインを少数発注する会社は、請け負い業者にとって稼ぎにならないし、どちらかというと時間の無駄なので、問い合わせをしても無視されることすらあるのです。でも一つ、ドイツの会社で問い合わせに迅速に答えてくれる会社があり、何度も交渉を重ねた結果、最初の取り引きだから と、発注の最小単位を半分にしてもらえることになり、それでも何日も考えて、材料の輸入を決断しました。
それでも私にとっては多額の出費、そして初めての輸入。このドイツの会社はわからないことは何でも答えてくれました。時にはメールだけではなく電話がかかり、ドイツ訛りと日本語訛りの英語で必死で話をしました。
恐かったのは決済です。お金を払っても商品が届かなかった場合、私はどうやって自分を守ることができるのでしょう?結局、まず代金の半分を私が先に払い、商品の到着後残りの半分を支払う という方法になりました。これで両方が同等のリスクを負う というわけです。
そして昨日、彼らの銀行にお金が無事渡り、商品を発送したとのメールが届きました。
千里の道も一歩から。自分の製品をもって小売店を訪ねる時、新しいことに挑戦しなければならない時、勇気が必要な時はいつもこの言葉で自分を励まします。
何もしなければ何も失敗することもないし、恥をかくこともない。時々全部投げ出してしまいたくなることもありますが、誰もがみんな、一日一日を進んでいるのですものね。昔、あるバーのママが言っていた、恥?恥はかかな成長せえへんで という言葉も、もう10年以上私を支えてくれています。
夢は、一つ一つの小さな階段をのぼる事によって達成される。一つ一つのステップを登るのは、つまずいても不可能ではない。日々の、ちょっとずつの積み重ねを振返り、胸にある安堵感を感じて、また進もうと思う。問題は、どんな計画をたて、どんな目標を一つ一つのステップにおくか。勇気をもってその一歩を踏み出すか。
いいデザインをしなきゃ。この材料をいかさなきゃ。
アイデアを描きながら、ドイツからの材料の到着を待っている。
]]>
クロス・ボックス
http://aikafelt.exblog.jp/5320494/
2006-07-22T19:55:00+09:00
2011-04-14T22:42:25+09:00
2006-07-22T19:55:57+09:00
aikafeltworks
私がつくっているもの
一見シンプルなこのクロス・ボックス、実は出来上がるまでにいろいろな試行錯誤がありました。フィンランドにはフェルトでできたブーツやルームシューズがあり、それを作る業者さんに制作を依頼しましたが、カタチ的に生産不可能と言われました。手で作るしかないと。でも最初から最後まで手で作ると、一つに2時間半程かかり、フェルトのかたさが足りずふにゃふにゃになってしまいます。
その業者さんは、ニードルフェルトと呼ばれる、たくさんのギザギザの針でウールを繰り返し刺す事によって 繊維を絡ませて工業的に作られたシート状のフェルトを パターンに裁断し、それをジグザグミシンで縫いあわせて立体的にし、さらに水を加えて機械でフェルト化を進めて、最後に足型をフェルトの中に入れて乾かして仕上げておられます。
私もその要領で、洗濯機を使ってクロス型の入れ物を作ってみましたが、ニードルフェルトの厚みが厚すぎたり、ジグザグミシンの幅が足りなくて専用のミシンが必要だったり、薄いフェルトを自分で作って縫製後、洗濯機に入れてやってみたけれど破れてしまって駄目だったり。。。そんな時、インターネットである情報を発見。
それはシート状のフェルトを裁断・縫製して立体的にするのではなく、アイスホッケーのあのボールのゴムを使って型とし、そのまわりにウールの原毛を巻き付けてドラムに入れ、回転させて衝撃を与え、フェルト化させるというもの。
やってみました。洗濯機に入れたホッケーのボールはものすごい音をたてて洗濯機の中を跳ね回っています。うわっぎゃっなどと ビビリながらもそのままにしておくと、スバラシイ。ゴムの重さによる衝撃の強さが、程よく固い立体的なフェルトを作ってくれました。でも、もう二度とこんなヒヤヒヤしながらモノをつくるのは止めたほうがいい と、もっと軽い、違う材料を探すことに。
そこで頭に浮かんだのはウレタン。この材料、プロダクトデザインをやっている方々にはおなじみの、モデルを作るための材料。軽くて成形が容易なのでこれで実験してみることに。何度かの失敗を経て、やっとやり方が見つかりました!
ウレタンフォームでできたクロスの型にウールの原毛を巻き付け、ストッキングに入れて少し手でフェルト化させます。型にはガムテープを貼って滑りやすくしています。
ある程度カタチがしっかりしてきたらストッキングを外して、さらにもう少しフェルト化。
色別に洗濯用の袋に入れて洗濯機をまわします。約1時間くらい回し続けます。そしてしっかり、固くなり始めたフェルトが右の写真。
はさみで切り込みを入れ、中の型を取り出し、また洗濯機の中へ。
約3時間(!)の後、ほぼ望みどおりのかたさ、大きさに縮まります。今度は一まわり小さい木の型に入れて成形作業。この木の型が完成サイズになります。
ハンマーを使ってガンガン叩き、カタチを安定させます。アイロンでプレス、かみそりで長すぎる繊維をカットし、やっとできあがり!
スタジオにもともとあった工業用洗濯機があるため可能になったこの制作方法。洗濯機に入れている時間が長すぎて、誰もまねする人なんていないだろうと思うので、公開します(笑)。他にもいろいろなカタチで作ってみたいなぁ。
このクロスボックスは、現在生産をお休みしています(2011年1月追記)。
幅・奥行き10センチ、高さ5センチ
ハンドメイドフェルト 小物入れ
100%フィンランド産ウール使用
色 オレンジ、白、グレー、他リクエストにより制作可能
]]>
Shadow of the War
http://aikafelt.exblog.jp/5257379/
2006-07-13T23:20:00+09:00
2011-04-14T22:42:25+09:00
2006-07-13T23:20:11+09:00
aikafeltworks
私がつくっているもの
コンセプト
フィンランドの北部の雪の中で暮らし、私は、白い雪に残された足跡をよく目にする。今この瞬間に、目に見える過去を見ているようなものだ。私はしばしば自分の歩いてきた道をふり返り、自分は何を考えていたのだろうと回想する。
この作品は機関銃の痕跡である。銃そのものには機能がある。しかしこの痕跡には何の機能もなく、銃の残像と、銃がそこにあったことを示すだけである。私は、銃の痕跡を作りたかった。何が起こったのか、これからどうなるのかを、自分の経験として想像してほしいと思った。
使った材料は、手作業でフェルト状にした毛である。フェルト状の毛は、人間が作ったもっとも古く単純な布であり、将来も作り続けていける材料である。銃の形に作られた動物の毛は、人間の行動が将来どのような意味を持つかを語ってくるにちがいない。
私がフィンランドに渡った2001年、ニューヨークテロが勃発し、イラク戦争が始まりました。イラク戦争で日本は資金援助をし、自衛隊を派遣しました。私はこの時に、十分な話し合いを持たず、成り行き成り行きで事を進める日本の政府に憤りを感じ、なんの援助もしなかったフランスやドイツからの留学生と話をすると、日本国民であることが恥ずかしくなりました。
名古屋デザインDo!は日本で行われている国際デザインコンペです。政治的なメッセージを含んだ作品は入選は難しいだろうと思っていました。でも、この時の審査員は若手の元気のいいデザイナーばかりで、この人達に見てもらえたら、それだけでもいいかな と思い、出品したのです。彼らがどう判断を下すのだろうという興味もありました。
フィンランドに来て、テレビで毎日見かけるのは機関銃で、本当に毎日毎日、その後何年経っても、テレビやラジオで同じような、爆破や死体の数を読み上げるニュースが読まれ続けています。私たちはこの事態に慣れてしまっていて、重要な決定を下してしまったにも関わらず、また忘れていってしまうのです。
この作品は、そんな思いを表現したものです。]]>
コットンとウールのスカーフ
http://aikafelt.exblog.jp/5256577/
2006-07-13T22:12:00+09:00
2011-04-14T22:42:25+09:00
2006-07-13T22:12:25+09:00
aikafeltworks
私がつくっているもの
ウールの原毛は、コットンだけでなくシルクとも、生地がガーゼ状なら一緒にフェルト化することは可能で、他のフェルト作家さん達もさまざまな 趣のある作品を作っておられます。ウールがフェルト化する時にシルクやコットンも引っ張りながら縮むので、結果としてしわしわのおもしろいテクスチュアが生まれます。
このやり方でタンクトップやスカートなども作れそう。ラップランド大学のファッション科の学生と、いつか協力して開発できればと考えています。(でも、コットン生地の横糸を引き抜く作業は時間が掛かって大変コスト高。もし製造業者さんがオリジナルで、すでに横糸を部分的にぬいたストライプ柄のコットンを作ってくれたら生産の見通しが立ちますが、フィンランドではこの手の生地は生産していない模様。インド産?どなたか、ガーゼ状のコットンを製造している業者さん、知りませんか?
染色は私自身が行っていますが、染色の専門家ではないので、現在は市販の染料を使って染めています。でも将来は、藍染めとか、もっと自然な方法で染めができればと考えています。まだまだ発展途上のプロダクトです。
このスカーフは生産を終了しました(2011年1月追記)。
サイズ 長さ1m60cm, 幅33cm
色 ピンク、フィンランドブルー、ホワイト
コットンにウールでフェルト化
Made in Finland]]>
Hanpen Bag
http://aikafelt.exblog.jp/5255182/
2006-07-13T19:08:00+09:00
2011-04-14T22:42:25+09:00
2006-07-13T19:08:52+09:00
aikafeltworks
私がつくっているもの
2002年、ラップランド大学で初めてフェルトを作る授業を受けた時の私のアイデアは、表面にレリーフ状にパターンを施したかばんを作ってみたい というものでした。アルミ製のジュラルミンケースってありますよね?あんな感じの、コーナーが丸くて補強のため表面にでこぼこのパターンのあるかばんを、フェルトで作ってみたいと思ったのです。
MDFと呼ばれる木の細かい繊維でできたボードで型を作り、それにウールを巻き付けてフェルト化を始めました。フェルトを作ったこともなくていきなりやりたいようにやり始めたので、先生は何か小さいテストピースを作った方がいいよ とアドバイスしてくれたのですが、何かまだ英語がよくわからなかったし、聞く耳を持たなかったのでした。
そして結果は失敗。厚みのあるフェルトででこぼこの表面を作り、その形をキープするためには 他にいろーんな技術と道具が必要なのですが、それがわかるまでにはまだまだ時間が必要でした。
そしてこのハンペンバッグはその過程でできてきたもの。
中にスポンジを入れてフェルト化しています。その後ミシンでステッチがけをし、仕上げています。持ち手の中にはロープが芯として使われています。
この白くて長いタイプが、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、北西ロシアを巡回するデザインアンドクラフト展、Form Scape Exhibition で展示されました。
おそろいの携帯ケース。極寒のラップランドをこれで生き延びる!?
Hanpen Bag (short)
サイズ 幅22 奥行き9 高さ22 センチ
色 アーミーグリーン+イエロー または オレンジ+グレー
ボディ 芯材としてスポンジ使用
持ち手 芯材としてロープ使用
Hanpen Bag (long)
サイズ 幅16 奥行き9 高さ27 センチ
色 アップルグリーン+グレー または パープル+グレー または 白+イエロー
ボディ 芯材としてスポンジ使用
持ち手 芯材としてロープ使用
ご購入はこちらから。
Hanpen 携帯ケース
サイズ 幅8 高さ14 センチ
持ち手は厚さ3ミリの工業用フェルトを使用
首から下げるタイプも作れます
ご購入はこちらから
]]>
https://www.excite.co.jp/
https://www.exblog.jp/
https://ssl2.excite.co.jp/