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『大人のヨーロッパ街歩き』 ロヴァニエミ編 こぼれ話1
BS日テレCS日テレで放送中の 『大人のヨーロッパ街歩き』 ロヴァニエミ編に出演します。放送は11月以降。ここでは撮影までのプランニング話を。

撮影の日程が決まると、ディレクターさんとのメールのやり取りが始まりました。

まずは私が基本的なプランをたてます。“雰囲気の良い通り、行きつけのお店やカフェ、安くて美味しいレストラン、お勧めの観光スポット‥”。用意されていたワークシートの項目に書き込んで行くのですが、アナウンサーの大坪千夏さんと一日目の朝9時にお会いして、二日目の夕方にお別れするまで、かなり盛りだくさんの場所を歩いて巡るという条件です。ロヴァニエミの地図をにらみながら考えこみました。
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ロヴァニエミは1944年にナチスドイツ軍によって焼き払われた街で、古い建物がほとんど残っていませんが、戦後フィンランドを代表する建築家である、アルヴァ・アアルトが都市計画を行い3つの公共建築を残していて、それがひとつの見所となっています。道路は広く自然が多くて、お天気が良ければサイクリングにうってつけ、秋には森でベリーやキノコを摘んだり、川が凍り雪が積もれば氷上クロスカントリースキーも楽しめ、アウトドア派には楽しみがいっぱいです。

そんな、ゆったりとした時間と空間を存分に謳歌できるのがロヴァニエミですが、ヨーロッパ旅行でのお楽しみ、お買い物やおしゃれなカフェ、古い街並みを期待してやってくると‥、何もない‥という、ある人にとっては必要なもの全てがあり、ある人にとっては退屈で何もすることがない、という場所でもあるのです。

さて、そんな街をどうご案内するべきか。

安くて美味しいレストランねぇ‥。‥‥(絶句)。
ロヴァニエミのレストランって、どこも適度に美味しく、適度に高くて、日本のように隠れた名店、というのがないのです。小さい街ですからね。悩んだあげく、行ったことがないし高いらしいけど、フィンランドでも指折りという噂のあのレストランへ、この際行ってみるか?!

というわけで、“私が行ってみたいレストラン”を推薦するという、ディナーに関しては現地在住ガイド全く役立たず、ではありますが、ここに行ってみることにしました。お勧めメニューもわからないので、正直に話して、レストランのシェフ直々に、お勧めのコースを提案してもらいました。そしてその結果は如何に‥?

さらにカフェも、日本の方がよっぽど素敵なお店があるわけで‥ここでしか味わえないものってなんだろう‥。例えばパリやミラノなんかには、最上の材料を使った、最高のパティシエが作るデザートなんてものがあるのでしょうが、ロヴァニエミはというと、それとは正反対ともいえる、家庭でおばあちゃんの代から伝えられている、素朴なプッラ(焼き菓子)が一番愛され、最高のものと誇りに思われていると思うのです。飾らない、等身大の人柄が魅力のフィンランドを形にしたような、国民的なお菓子プッラ。これを美味しく食べさせてくれるところといえば‥。
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(写真がプッラ、これはシナモンロール、フィンランド語でkorvapuusti。夫が焼くプッラはお義母さん直伝で、2歳のころ一緒に作っている写真が残っています。)

そうだ、あるじゃないの、旅行者を招いて、手作りのプッラを食べさせてくれるご家庭が!そこならコーヒーや紅茶だけでなく、近くの森で収穫したブルーベリーのジュースだって飲ませてくれるし!うん、絶対ここ以外にない!

このご家庭、実はトナカイの角を使ったアクセサリーや、白樺の木をくりぬいて作るククサというカップを作ることのできるワークショップを有料で行っていて、そちらの方がメイン。工房でワークショップのプログラムが終わった後、向かいに建つ母屋に案内され、そこで手作りのプッラやブルーベリージュースでもてなしてもらえ、サウナのあるラップランドの伝統的なログハウスの中もじっくり拝見できるというわけ。クラフトの仕事をしている私がお勧めする、一番のスポットはやっぱりここです。大坪さんと体験する、アクセサリー作りのワークショップの内容も必見ですよ。

そして、ロヴァニエミに来てあの人に会わずに帰るなんて寂しいですよね。世界の子供たちのもとに一年に一度やってくる、あの人にも会いにいきます。街からのアクセスも含めてご紹介しますね。
ホテルは、視界の届く限り続く、ラップランドの森を一望することのできる、丘の頂上にある森の中のホテルにしました。街へはタクシーでしか出られないけれど、街から離れているぶん光が届かず暗くて、秋から冬の間中、オーロラ観測にぴったりだからです。果たしてオーロラを見ることができるでしょうか‥。

ほらほら、もうロヴァニエミに行きたくなってきたでしょう?(笑)皆さんの旅心をくすぐるプランになっているといいなぁ‥。次回は撮影本番の話を。

ところで、この番組のディレクターさんとは実際に撮影に入るまで、メールでしかやりとりがなかったのですが、そのメールの冒頭とか末尾に時々、一言あるんですね。例えば‥

個室で編集作業が続くディレクターさん。常に何かを食べているとのことで、
“そこで一句「鳴かぬなら 鳴かせてみたい 腹の虫」 でも、そんなに太っていませんから”とか

“久しぶりに健康診断へ行ったら身長が1センチ少なくなっていました。がっかりです(涙)”

などなど。
ぷっと笑って、うーん、どうやって返そうか、と考えるのに時間がかかってしょうがなかったです(笑)。一体どんな人なんだろう、とお会いする前からすでに楽しいやりとりでした。
by aikafeltworks | 2011-10-06 23:10 | お知らせ・リポート・ショップ
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