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SnowBall キャンドルホルダー
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雪の玉のイメージでデザインしたキャンドルホルダーです。ハンドメイドの薄いフェルトは光に透かすと繊維がまだらに陰影としてうきあがり、このフェルトを使ってランプシェードかキャンドルホルダーをデザインしてみたいとずっと思っていました。



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フィンランドではキャンドルはたくさん使われていて、玄関先の雪の上に置かれたキャンドルが、時間が経つにつれ雪を溶かし沈んで行き、雪を通して美しく光がもれてくるのを何度も見ました。このキャンドルホルダーはその雪からもれる光をヒントに作られたのです。

Rovaniemiにはサンタクロースヴィレッジがあり、その中にIittalaのガラス製品のショップと併設して、吹きガラスの工房があります。そこの職人さんと協力してこのデザインは生まれました。

実は最初、ガラスの部分はワインボトルをリサイクルして使えないかと考えていました。フィンランドではリサイクルされない、輸入物のワインボトルを回収しカットして使うというアイデアです。ラップランド大学の金属工房の先生、Teuvoは私が大学に在学していたころから何かと面倒な事でも助けてくれる優しい先生で、今回も彼に、ストーンの工房にあるカッティングマシーンと、セラミック用の窯を使わせてもらい、プロトタイプを作りにかかりました。

ボトルをカットすると、断面が細かく割れて、後でグラインダーでエッジを削る処理をしなければなりません。工房にはカットする刃が荒いものしかなく、エッジはガタガタ、グラインダーで削る処理には時間がかかりすぎてコスト高になってしまいます。そこで、カットしたボトルを高温の窯にいれて、少し溶かしてやれば、表面もスムーズになるし、グラインドの手間も省け、ちょっとぐにゃっとしたシルエットにもなって面白いのでは と考えました。

Teuvoも私も、一体どれくらいの高温ならボトルを完全に溶かさずに、表面のみスムーズに仕上げられるのか見当がつきません。とにかくやってみよう!と スタートしました。

最初の実験で、私たちは途中何度も窯のドアを開け、中の様子を確認しました。まだ何も変化しない、ガラスの色がオレンジに変化した、よし、あと5分おいて終了しよう。。。などなどの経過を経ていざドアを開けると、ガラスがなくなっていました。びっくりして良く見てみると、なくなったのではなく、完全に溶けてガラスのたまりみたいになっていたのです。

次の日、その次の日と、2人で続けて実験を繰り返しました。しかし、エッジが滑らかになるまで溶かすと、ガラスは自重に耐えられなくなり、ぐにゃぐにゃっと潰れてしまってキャンドルをホールドできる状態ではなくなってしまいました。

そういう経過をへて、結局 リサイクルボトルでガラス製品を作っているフィンランド人デザイナー Jukka Isotalo さんに、カットしたボトルを分けてもらえないかと打診してみました。協力してくれるという返事だったのですが、彼のスタジオのあるHelsinkiからRovaniemiまでの運送量が激高で、エコロジカルなアイデアのために燃料を使って、高い運送量を払ったところで、お客さんはキャンドルホルダー一個に6000円も7000円も払ってくれるのかしら。。。。と行き詰まりました。

結局、そんな紆余曲折のあと、地元Rovaniemiのガラス工房を訪ねたのです。ここの工房でも例によってたくさんのプロトタイプを作って頂きました。職人さんは私とタイプが似ていて、納得が行くまで付き合って下さる方達で 仕事は楽しく進みました。地元の作家と協力して地域の産業を活性化する という考え方は、実はエコロジーの原点みたいなものですよね? 吹きガラスは一点一点手作りなので、それを活かすためにわざと一つ一つ微妙に形を変えて作ってもらうようにしました。そしてようやく、商品の形が見えてきたのです。

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さて、フェルトの部分のデザインは、およそ10個のプロトタイプを作った後に、できあがりました。外側に白いフェルト、内側にカラーのフェルトを使い、底の部分に小さいドット模様をプラスしました。ティーキャンドルを入れ火を点した時、それぞれ内側のカラーによってもれてくる光の色が変わります。ロウソクの炎に独特の揺らめきが、フェルトの陰影を通してもれだします。フェルトは一つ一つ私がハンドメイドで作っています。

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ガラス製品のパッケージはしっかりしていなくてはなりません。でも、ガラスは一つ一つサイズが違い、紙の箱を作るにしても大きさが合いません。結局、ポリエステルでできたキルト用の分厚いキルティング芯で、雪の玉のようなパッケージを作りました。これなら多少サイズが違っても問題ありません。パッケージは私自身がミシンをかけて作っています。

キャンドルホルダーはガラス工房が閉鎖されたため、残念ですが生産を終了しました(2011年1月追記)。

キャンドルホルダー
幅8 奥行き8 高さ9 センチ
外側白+内側がライトグリーン、イエロー、またはオレンジ
ガラス製 ハンドメイドフェルトカバー付き
パッケージ ポリエステル100%
Made in Finland Lapland
by aikafeltworks | 2006-07-10 22:24 | 私がつくっているもの
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浦田愛香 フェルトワーク from Finland
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